リスケ(貸出条件変更)方法について

「貴社も5段階評価されている」 の内容のB要注意先の説明に「貸出条件緩和先」というものがあります。
これは、銀行がリスケを受け入れた融資先のことです。
融資時に締結している「金銭消費貸借契約証書」の内容に毎月の返済期日・返済期限及び返済額も当然に明記されてますし、 返済滞納時の銀行の対応についても事細かに書かれています。
ですから、「返済額を減らす交渉なんて…」と思われるかもしれませんが、これは可能です。
もしも不可能であれば、5段階評価区分に「貸出条件緩和先」などという記載や、 銀行決算書の内訳の説明書に「貸出条件緩和先の総額」 などの記載がされるわけがありません。
ただし、銀行も申し出があれば簡単にリスケに応じてくれるわけではありません。
まして、日頃から渉外担当者や融資担当者、融資担当上席者とコミュニケーションがとれてないと、 銀行では、貴社を融資先であるとの認識のみで「どんな経緯で取引が始まったか、現在どうなってるのか、社長はどんな人柄か」 などは全く知らない可能性があります。
これは大変危険なことです。
いきなり出向いて行って「返済額を減らしてもらえませんか?」と切り出すのは非常に乱暴です。
せめて渉外担当者とは日頃から親密な関係を保持できるように努めなくてはなりません。
しかし、ことが始まってしまっているのに今更「日頃から努力しておけば・・・」と後悔しても仕方ありません。
こんな時の一つの方法として、地方自治体ごとの最新の制度融資の内容を調べて貴社に当てはまるものがあれば、 それをツールとして新規の融資を申し込むのです。 
そこで現在その銀行の貴社への融資の取引方針を探ります。
もし前向きな感触を得たなら、既存の「借入金との一本化」を申し出ます。
借入金を一本化すると、返済期限を延長することが可能で、それにより返済額が減少するケースが多いのです。
ただ、そうそううまくはいかないのが現状です。 
それは当たり前のことです。
ただし少なくとも上記のような行動の結果、疎遠になりかけていた関係修復の糸口になります。
その後は、間髪入れずに銀行員が聞きたい企業概況を書面で作成し、貴社が属する業界全体の状況から始まり、 貴社の状況、今後の計画、銀行への要望(いくら借りたいか、当面いくら返済を減らしたいか等)を説明します。

もう一度言います。

銀行では、貴社の財務分析を銀行の本部でやっています。
そして担当者が受け取るのは評価結果のみです。
なぜそのような分析結果になったのかは書かれていません。

ですから、社長が銀行員の聞きたい企業概況(なぜ去年と比較して売上げが減ったのか、また、利益が減ったのか、 今後どうするのか、計画はあるのか等)を説明しなければ銀行員に理解してもらえないのです。
銀行交渉レスキュー(ブロードウイング)では、銀行員が聞きたい企業概況を始めにリスケ交渉に必要な計画書の作成と 交渉に挑む心構えを経験豊富なコンサルタントがコンサルティングいたします。

一人で悩まないでください。
資金繰りで悩まず、本業で一生懸命に精を出していただくためにも、まずご相談ください。


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